日本では今、続くコロナ禍によって国内のセミナー・展示会やテレアポなどアナログ型営業の在り方が困難となり、デジタル化が急速に進んでいます。そして、買ってくれる見込み客をリスト化し、効果的なアプローチで成約率をアップさせ、営業・マーケティングの効率化を実現する「マーケティングオートメーション(MA)」製品の重要性が益々、注目されています。
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国産マーケティングオートメーション(MA)ツール 顧客ドメイン数 国内シェアTOP10(2021年6月28日)
Tecgence調べ
「Salesforce Pardot」や「Hubspot」、「Marketo」など世界の人気MAブランドが、日本企業からも導入されてきましたが、最近、「BowNow」を始めとする国産MAブランドの導入数も大きく伸びています。CMなど積極的なマーケティング施策で知名度がアップしている点や、国内ニーズをきめ細かく拾ったサービスを提供している点も、国産MAブランドが堅調な理由でしょう。
国産MAブランドの国内市場シェア首位は「BowNow」です。無料トライアルを提供し、国内知名度も高く、第2位以下を押さえて34.9%のシェアを有しています。
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併用またはトライアル中、国内導入企業のMAブランド併用数と組合せの実態(2021年6月28日)
Tecgence調べ
Tecgenceデータは、企業が複数の同種・競合ツールを併用するケースや、検証・トライアルとして導入するケースをリアルタイムでリスト化します。
2021年6月現在、国内企業によって併用された複数MAブランドの組合せは上図のようです。「Salesforce Pardot + Marketo + Hubspot + Oracle Eloqua」の海外ブランド4製品を併用する企業は1社(B2Bマーケティング企業)ありましたが、多くは2ブランドを併用するケースです。
最多の組合せ「Salesforce Pardot + Hubspot」を導入する顧客ドメイン数は100社でした。国産MAの中で高いシェアを持つブランド同士の併用組合せ「List finder + BowNow」を導入するドメインは40社にとどまり、国産ツールだけを併用する企業は多くありませんでした。
MA製品は一般的に、初期導入時からのスムーズな運用が少々難しいと言えるため、導入後もトライアルや試行錯誤を重ねる企業が多いことが推察できます。