コロナ禍により加速したネットショッピングの市場拡大。特に「パーソナライゼーション」製品はサイトの集客力やコンバージョン率を強化するために欠かせないソリューションとして市場が拡大しています。ユーザーデータを取得し、特定のオーディエンスセグメントに対して可能な限り最適なUXをリアルタイムで提供するツールです。AIの普及により、機械学習やディープラーニングなど更に高度な精度を提供できるようになっています。
Tecgence社Tecgence調べ
日本国内150万+企業サイトの導入する国産・海外テクノロジーを抽出する、テクノロジーインストレーションデータサービス「Tecgence」が2023年1月25日に解析したデータによると、「パーソナライゼーション」製品で最も国内導入件数の多いブランドは、京都発イーエージェンシー社の「さぶみっと!レコメンド」です。中小サイトでも導入し易い、PV従量課金制の当ツールはECサイトにはもちろん、企業サイトやマニュアルサイトなどにおいて、ユーザーニーズに最適なコンテンツへと導き、滞在時間や回遊率も上昇させます。
「さぶみっと!レコメンド」月間顧客ドメイン数トレンド
2022年1月〜2023年1月
Tecgence社Tecgence調べ
第2位のプレイド社「Karte(カルテ)」も代表的なパーソナライゼーションツールです。顧客ごとのアクセス情報を解析し、複雑なパーソナライゼーション設定も機能を組み合わせることで可能です。
「KARTE」月間顧客ドメイン数トレンド
2022年1月〜2023年1月
Tecgence社Tecgence調べ
第3位の「ecコンシェル」はNTTドコモが運営しています。導入コストが安く、人工知能(AI)によるABテスト機能を強みとするポップアップタイプの「Web接客ツール」です。
「ecコンシェル」月間顧客ドメイン数トレンド
2022年1月〜2023年1月
Tecgence社Tecgence調べ
第4位「AiDeal」は、日本で開発された「ZenClerk」を台湾のAppier社がリブランドした製品です。機械学習やディープラーニングによりユーザーの購入意欲を予測し、誰に、何時クーポンを発行するかなど相応しいキャンペーンを自動化します。
「AiDeal」月間顧客ドメイン数トレンド
2022年1月〜2023年1月
Tecgence社Tecgence調べ
第5位の「デクワス」は2021年7月1日の3社統合で、ZETA・サイジニア・デクワス株式会社が提供しています。「デクワス」は閲覧している商品とイメージが近い商品を表示する画像解析レコメンドや購入商品と同梱したパーソナライズされたちらし印刷などEコマースに強い製品です。
「デクワス」月間顧客ドメイン数トレンド
2022年1月〜2023年1月
Tecgence社Tecgence調べ
以上のように、3年前のコロナ拡大による行動制限に始まったパーソナライゼーション市場の急成長でしたが、2022年の成長カーブはやや鈍化しました。