DMP(Data Management Platform: データマネージメントプラットフォーム)製品とは、ネット上のユーザー行動や属性データ、広告配信データなど様々なデータを一元的に管理し、マーケティングに活用できる製品です。最適なユーザーへ、最適なタイミングでコミュニケーションするためのマーケティングデータとなります。
「DMP」はパブリック(オープン)DMPとプライベートDMPに大別されます。前者は多様なwebサイトが持つデモグラフィックデータの管理、後者は自社が保有する顧客取引データやリストの管理を可能とするDMPです。
Tecgence社Tecgence調べ
日本国内150万+企業サイトの導入する国産・海外テクノロジーを抽出する、テクノロジーインストレーションデータサービス「Tecgence」が2022年10月24日に解析したデータによると、「DMP」製品でダントツの人気を誇るのは東京発、インティメート・マージャー社の「インティメートマージャー(IM)DMP」でした。国内最大規模の月間約4.7億ユニークブラウザのデータを蓄積するオープンDMPです。
IM-DMP仕組み
https://dmp.intimatemerger.com/service/materials/
第2位はプライベートDMPの「Juicer.cc(ジューサー)」です。元々大阪のPLAN-Bが開発し、現在はログリーが運営するユーザー分析DMPであり、初期設定はタグひとつだけ、無料から始められる気軽さが人気です。広告配信からABテストなど多様な機能も提供されています。
Juicer.ccスクリーン
https://juicer.cc/
「Tecgence」が解析したデータによると、首位「Intimate Merger」と次位「Juicer.cc」の顧客ドメイン数は第3位以下のDMP製品を大きく引き離して圧倒的です。この2製品が国内のDMP市場をリードすると言えるでしょう。
第3位は東京発ジーニーが提供する「Geniee DMP」です。広告やマーケティング、メディアやユーザーのデータの蓄積、分析をし、すべてのチャネルに活用できるデータプラットフォームです。無料プランが用意され、タグを貼るだけで導入できる手軽さも人気です。
「Tecgence」が解析したデータによると、「Geniee DMP」が2022年9月1日から30日までに新しく獲得した顧客ドメインは以下です。
順不同; Tecgence社Tecgence調べ
上記URL(漫画サービス「コミックシーモア」やローカルウェブペーパー「リビング栃木」)、風俗店などが新たに導入しています。