コロナ禍以前の経済活動に戻すべく、国内のセミナー・展示会やテレアポなど回復しつつありますが、総体的にデジタル化は更に進んでいます。そして、買ってくれる見込み客をリスト化し、効果的なアプローチで成約率をアップさせ、営業・マーケティングの効率化を実現する「マーケティングオートメーション(MA)」製品の重要性が益々、注目されています。
Tecgence調べ
旧名「Salesforce Pardot」である「Marketing Cloud Account Management」が安定の顧客ドメイン数首位となっています。世界の主要MAブランド「Hubspot」と「Adobe Marketo Engage」も高い人気ですが、国産MAブランドである「BowNow」と「SATORI」の導入数も伸びています。タレントを起用した動画CMなど積極的なマーケティング施策で知名度がアップしている点や、国内ニーズをきめ細かく拾ったサービスを提供している点も、国産MAブランドが堅調な理由でしょう。
今月第5位の「SATORI」は東京発SATORI社が2015年から提供する製品です。“実名の見込み顧客”にとどまらず“匿名の見込み顧客”にもリードナーチャリング可能な国産マーケティングオートメーションツールです。リード情報(メールアドレスを含む個人情報)獲得前の、匿名見込み顧客に対してのナーチャリングを実現することで、自社にとって購買意欲の高い見込顧客を継続的に創出することが可能になります。
SATORIホームページ
下表は「SATORI」導入ドメイン数の12ヶ月トレンドです(2021年9月から2022年8月)。昨年後半の高い伸びは続かず、2022年には横ばいが続いています。
MAツール「SATORI」国内導入ドメイン数トレンド
2021年9月〜2022年8月
Tecgence調べ
Tecgenceの解析(2022年8月1日から26日までを計測)によると、対話型Eラーニングシステムの「すららネット」やAI自動翻訳の「ロゼッタ」、武蔵野調理師専門学校など「学校法人後藤学園」の複数サイト、「静岡ダイハツ販売」、JAグループの「農協観光」、DXコンサルティングの「エムエム総研」など25サイトが本年8月に新たに導入しました。大企業だけでなく、様々な業態や業種が活用しています。