収束が見えないコロナ禍の中で日本のEコマース市場は拡大を続けてきましたが、その成長は鈍化傾向にあります。この市場競争に勝ち抜くために、ユーザーエクスペリエンスを一気に上げる先進技術は「ライブチャット」ツールです。「ライブチャット」はカスタマーサポートとしての役目はもちろん、AI導入による接客誘導によるアップセルや、データ解析によるターゲティングを行うことも可能なツールです。
日本国内150万+企業サイトの導入する国産・海外テクノロジーを抽出する、テクノロジーインストレーションデータサービス「Tecgence」が2022年7月25日に解析したデータによると、「ライブチャット」製品の国内最多導入ドメイン製品は、東京発チャットプラス株式会社の「チャットプラス」でした。有人チャットとAI導入チャットボットにより高度なハイブリッド接客を可能にします。プログラミングの知識がなくても、すぐに実装できる手軽さも人気の理由です。
第2位から第5位までのチャット製品の顧客ドメイン数は接近しています。第2位は堅調の「チャネルトーク」です。韓国・日本のスタートアップによるECサイト用チャットツールであり、同時に顧客管理機能も備えています。“安くて、早くて、効率化”されたサービスで急成長しています。
Tecgence社Tecgence調べ
上表のようにテックジェンスの解析によると、「チャネルトーク」は2022年7月1日から29日までの期間において、37ドメインから新たに導入されました。北欧家具販売のモダンデコや睡眠快眠グッズ販売のネルチャー、人気アパレルのアクシーズファムなどオンラインショップが導入しています。また、クラウドソーシング仕事依頼サービスのランサーズやECプラットフォームのフューチャーショップなども「チャネルトーク」を新たに導入し、積極的なコミュニケーションマーケティングを施策しています。
第3位のZoho社「Zoho SalesIQ」はチャットで顧客を獲得するWeb接客ツールです。サイト訪問者を即座にキャッチし、滞在ページ・時間を表示。Cookie情報を保持することで過去に問い合わせした人も判別し、チャットで企業側から呼びかけることもできます。
第4位の「Intercom」は米国発カスタマーサポート用のテクノロジーです。主力のチャット機能の他にも、ヘルプページやメール配信、顧客情報の管理など顧客とのコミュニケーションが完結する総合型のクラウドツールです。
第5位「Zendesk Chat」は米国発、世界でも人気の定番ツールです。“お客様が心地よいと感じるエクスペリエンス”をコンセプトに掲げ、メールからのお問い合わせも、チャットからのお問い合わせも一元管理できるため、カスタマーサービス業務が劇的にスムーズになるとともに、顧客とのより良い関係を築くことが可能になります。