コロナ禍をきっかけとした消費行動や社会生活の変容により、オンラインショッピングやEコマースでの成功がビジネスに欠かせません。「パーソナライゼーションエンジン」は通販・ECサイトの集客力やコンバージョン率を強化するために欠かせないソリューションです。ユーザーデータを取得し、位置情報やデバイス、接続、時刻、購入頻度などのデータに基づき、特定のオーディエンスセグメントに対して可能な限り最適な顧客体験をリアルタイムで提供します。
AIの普及により、機械学習やディープラーニングなど、さらに精度の高いパーソナライゼーションを提供できるようになっています。また、日本の消費者を知り尽くした国産ブランドが、上位の多くを占める市場でもあります。
以下は、Tecgenceの解析(2022年6月1日から29日)による、2022年6月度月間国内顧客ドメインの純増数TOP5です。ウィキペリアによると、“純増数とは、サービス加入者数など統計値の変化を表す数値であり、「増加数から減少数を差し引いた、純粋な増加数」から採られている”と定義されています(https://ja.wikipedia.org/wiki/純増数)。新規顧客の拡大はもちろんのこと、既存顧客の維持も大切なビジネス要素です。既存顧客からの解約数が少なく、新規顧客による導入数が堅調であることが理想的成長バランスと言えるでしょう。
Tecgence社Tecgence調べ
2022年6月、国内におけるパーソナライゼーション製品純増数首位は東京発、フリップデスク社のWeb接客ツール「Flipdesk」でした。タグを設置するだけで簡単に導入でき、シンプルな管理画面で直観的に接客施策の設定ができます。また管理画面内でレポートを見ることができるので、効果の検証も簡単です。
「Flipdesk」の6月度顧客ドメインの総数(352件)は「さぶみっと!レコメンド」(934件)や「KARTE」(899件)の半数以下です。しかし純増数から予測できるトレンドは、既存顧客の離脱が少なく、新規顧客が堅調である成長の可能性です。
Tecgence社Tecgence調べ
上表のように、Tedgenceが解析した新規顧客は、「ミラオーウェン」などマッシュホールディング社の複数アパレルサイトや田辺スポーツ、シーオーメディカル化粧品など小売り企業が中心です。更に、予約管理システムのチョイスリザーブや店舗向けフレグランスのアントレックスなどB2B企業も新規となりました。