新型コロナオミクロン株感染拡大によるまん延防止措置が日本全国に広がっています。消費者の外出自粛や制限により、オンラインショッピング市場は順調に拡大しています。利用層も若者から高齢者まで裾野が広がり、様々な業態がEC市場へ新規参入しています。
Amazonなど大手ショッピングモールに出店する事業者も多いのですが、ECプラットフォーム(Eコマースサイト構築)ツールを導入して自由にカスタマイズし、自社イメージを強くアピールしたオンラインショッピングサイトを構築する企業が急増しています。集客から運営まで自社で行う必要がありますが、利益率は高くなり、顧客データを独占できる利点もあります。
Tecgence社Tecgence調べ
日本国内150万+企業サイトの導入する国産・海外テクノロジーを抽出する、テクノロジーインストレーションデータサービス「Tecgence」が2022年1月27日に解析したデータによると、国内で最も導入件数が多いECプラットフォーム(ECサイト構築)は「カラーミーショップ(Color Me Shop)」、GMOパペポ社が運営しています。様々な決済方法や親切なサポート体制に加え、確定申告書自動作成などきめ細かい機能が人気となっています。
第2位の「EC-Cube」は気楽に始められるオープンソース型ですが、カスタマイズやプラグインによってどんどん拡張できます。第3位「MakeShop」は650種類以上の機能を利用して自社に合った細かいカスタマイズでサイトを作成できます。第4位「ショップサーブ(shopserve)」は1999年設立の老舗EC開発企業Eストアー社が運営しています。サイト構築だけでなく集客コンサルティングや運営代行、ページ制作など手厚いオプションを備えています。第5位は世界リーディングブランドAdobeの「Magento
」です。ライセンス版「Magento」は2021年6月、「Adobe Commerce Cloud」と統合され、「Adobe Commerce」となりました(オープンソース版は変更なし)。
どんな顧客企業が導入している?
2022年1月27日Tecgence社Tecgence調べ
上図のように、TOP5製品を導入するドメインをランダムに解析しました。大手企業の導入はもちろん、ややニッチな製品やサービス、地方企業もEコマースプラットフォームを導入しています。また、楽天やAmazonにも同時に出店し、複数販路による機会獲得を増やしているE小売業も多くありました。