2021年は続くコロナ禍によって、国内のセミナー・展示会やテレアポなどアナログ型営業の在り方が困難となり、デジタル化が更に進みました。大手はもちろん、中小規模の企業もこぞって、効果的なアプローチで成約率をアップさせ、営業・マーケティングの効率化を実現する「マーケティングオートメーション(MA)」製品を導入しています。
-
国産マーケティングオートメーション(MA)ツール 顧客ドメイン数 国内シェアTOP5(2021年12月20日)
「Salesforce Pardot」や「Hubspot」、「Marketo」など世界の人気MAブランドは日本企業からも人気ですが、最近、「BowNow」を始めとする国産MAブランドの導入数も大きく伸びています。タレントを起用したTVCMによるブランド認知アップや、気軽に導入できる設定、国内ニーズをきめ細かく拾ったサービスなどが国産MAブランドの堅調な理由でしょう。
国産MAブランドの国内人気NO1は、2位以下を大きく引き離したCloud Circus社の「BowNow」です。無料で始めることが可能で、運用も簡単なMAツールです。
BowNowスクリーン
-
国産MAツールに併用・組合せ導入される”ECサイト構築“と”パーソナライゼーション“製品トレンド(2021年12月20日)
Tecgence調べ
Tecgenceデータは、企業が導入する全てのテクノロジーをリアルタイムにリスト化します。
コロナ禍を契機に国内ネットショッピングが拡大し、通販業者間競争が激化しています。収益の鍵となるのが、AIと機械学習の発達によるオートメーション化だと言われています。ピンポイントにターゲットした消費者に対し、適切なタイミングでメッセージを伝えることで、高い収益が可能になるからです。
先月は「Salesforce」「HubSpot」、「Marketo」など海外製品を含めた人気MAツールの“Eコマースプラットフォーム”と“パーソナライゼーション”との併用をレポートしました。今月も上図のように、人気の国産MA製品の“Eコマースプラットフォーム”と“パーソナライゼーション”との併用を解析しました。
国産MA製品利用の国内企業の約半数が同時に、“パーソナライゼーション”製品を導入していますが、“Eコマースプラットフォーム”製品との併用は多くありません。この傾向は、海外の大手MAブランドの併用方法と同様です。
MA製品は複雑なマーケティングプロセスをオートメーション化します。しかし訪問者それぞれのニーズに合わせ、絞り込んだリコメンドや最適なメッセージを送ることは、“パーソナライゼーション”製品が得意とするところでしょう。そのため多くの企業が、2つのテクノロジーを上手に組み合わせて最良のコミュニケーションを提供しています。