2021年も終盤となりましたが、世界は今も、コロナ禍の影響から脱っせていません。企業のマーケティング戦略についても、国内のセミナー・展示会やテレアポなど従来の在り方が困難となり、デジタル化が急速に進んでいます。そして、買ってくれる見込み客をリスト化し、効果的なアプローチで成約率をアップさせ、営業・マーケティングの効率化を実現する「マーケティングオートメーション(MA)」製品の重要性が益々、注目されています。
-
マーケティングオートメーション(MA)ツール 国内顧客ドメイン数TOP5(2021年11月29日)
Tecgence調べ
「Salesforce Pardot」や「Hubspot」、「Marketo」など世界の主要MAブランドの人気が続いていますが、最近、「BowNow」を始めとする国産MAブランドの導入数も大きく伸びています。CMなど積極的なマーケティング施策で知名度がアップしている点や、国内ニーズをきめ細かく拾ったサービスを提供している点も、国産MAブランドが堅調な理由でしょう。
-
人気MAツールに併用・組合せ導入される”ECサイト構築“と”パーソナライゼーション“製品の実態(2021年11月29日)
Tecgence調べ
Tecgenceデータは、企業が導入する全てのテクノロジーをリアルタイムにリスト化します。企業がどのようなテクノロジーを組み合わせ、高い効率化を図っているのかも分かります。
コロナ禍を契機に国内ネットショッピングが拡大し、通販業者間競争が激化しています。収益の鍵となるのが、AIと機械学習の発達によるオートメーション化だと言われています。ピンポイントにターゲットした消費者に対し、適切なタイミングでメッセージを伝えることで、高い収益が可能になるからです。
上図のように、およそ半数のMA利用の国内企業が、同時に、パーソナライゼーション製品を導入しています。Eコマースプラットフォームとの併用は全体に多くありませんが、Eコマースに定評がある「HubSpot」を利用する企業の1割強が併用しています。
MA製品は複雑なマーケティングプロセスをオートメーション化します。しかし訪問者それぞれのニーズに合わせ、絞り込んだリコメンドや最適なメッセージを送ることは、パーソナライゼーション製品が得意とするところでしょう。多くの企業が2つのテクノロジーを上手に組み合わせて、最良のコミュニケーションを提供しています。